グローバルなシステム開発プロジェクトにおいて、一国の開発チームを代表して他国のチームとの調整を担当するのがブリッジSEだ。国内ではまだまだ一般的な職種にはなっていないことから、そのキャリアパスはまだ確立されていない。しかし、ブリッジSEに求められているスキルや能力を理解することによって、どのようにすればキャリアアップを図ることができるかをイメージすることは可能だ。
ブリッジSEとして仕事をするうえで必要になるのは、第一にシステム開発に関する技術力だ。
ブリッジSEといえどもエンジニアなので、基本的なプログラミングのスキルに加えて複雑なコーディングなどを一通りこなすことができるだけの力を備えていることは不可欠と言える。そのため、ブリッジSEになる前に様々な開発プロジェクトに参画するなどして自らの技術向上を図ることが、将来的なキャリアアップを狙うためのポイントだ。
また、ブリッジSEは国籍が異なるエンジニアたちを束ねていかなければならないため、高度なマネジメント能力も求められる。単に外国を話すことができるというだけでは不十分であり、相手のカルチャーや考え方を理解・尊重してプロジェクトを進めるためには、システム開発以外にも海外勤務や留学などの経験も場合によっては必要となる。
高いハードルではあるものの、マネジメント能力を高めることによって、ブリッジSEとしてだけでなくプロジェクトマネージャーをも務めることができるようになる。そうすると、自らのSEとしての価値をさらに高めることにつながる。